相変わらず、天候に翻弄されて色々ままなりません。



どうも、DengDengです。



ええ、本日も映画のハナシなんですけどね。

本日は一本入魂な感じで、何気に今年上期で密かに一番楽しみにしていた作品でございますw


「劇場版『SHIROBAKO』」
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ええと、2014年の秋から2クール構成で放映されていたお仕事モノのアニメがございまして。
まあ、私的には過去に視聴してきた全てのTVアニメの中で一番思い入れのある作品でございますw

大まかな内容としては、女子高のアニメ同好会で自主製作アニメを制作、上映した5人が社会人や大学生になって、各々アニメーターやCGクリエイター、声優、ライターを志して頑張っていくお話が中心の群像劇...ですかねえ、ほぼw

舞台は武蔵野アニメーション(以下ムサニ)という古参だけど落ち目っていうアニメ制作会社で、制作進行という職種で入社半年くらいの宮森あおい(以下みゃーもり)という女子が主人公っぽいポジションなんですかねえ。
制作進行ってのは、役割分担ごとに分業で行われるアニメ制作工程で担当部署間の橋渡しやスケジュール管理その他雑用などをする役割なようで、監督や脚本家、原画家、CGクリエイターなどなどの間を取り持って打ち合わせの段取りをしたり、各部署から出来上がった素材を回収して次の部門に回したり、色々な人たちの間を忙しく動き回るお仕事みたいですw

んでね、この「SHIROBAKO」は基本的にはTVアニメの制作現場での日常風景を描いておりまして、1クールのTVアニメを最終話の完成、放送局に納品されるまでを時期に沿って追いかけていく感じなんです。
一話、二話と各部署部門、その他外部の各種制作会社、音響スタジオなどでアニメーション制作のそれぞれのパートが進行して行きまして、完成した話数は順次放送局に納品されて、すると途中から実際の放送が始まって...、そんな日々の中で重要な役割のヒトが突然病気でダウンしたり、担当部署間の行き違いが揉め事に発展して大ゲンカ!だとか、監督がスランプで作業が止まったッ!とか多種多様多彩なトラブルをどうにかこうにか治めながら最終話の納品を目指していく、みたいなw

そんで、みゃーもりが右往左往する話の合間に、同じアニメ会社所属の新人原画家になった安原絵麻や、声優志望で目下必死で売り出し中の坂木しずかなどのアニメ同好会メンバーが将来について悩むようなお話もあれば、ムサニの他部署他部門の誰かを中心にお仕事あるある的なお話が展開されたり、色々とバリエーション豊富なお仕事系青春ストーリーになってましてね。

まあ、バッチリお仕事モノなので皆で頑張って大勝利!的な熱い話と、すげえ染みる社会人あるあるなどもイイ感じに混ぜ込んであるし、クリエイターの創作にかける情熱みたいな奴も山盛りで、グッと来るとこだらけでヤバイんですよ。
もうね、第二話のとある展開で監督が今作ってる作品に関わる話をすげえ熱く主張するとこから始まって、最終話までの間に何回感涙させられたかワカランしw

まあ、完全に私の心の一本というか、生涯を通して触れてきた全ての物語形式の作品の中で最も心に響いたいくつかの作品のうちの一つというか、まあ特別の中の特別な作品でございます。


で、今回の劇場版は、その私的に歴史的名作認定のTVシリーズから4年後が舞台になっておりまして、メインの5人はもちろんムサニの面々も4年分の成長やらなんやら様々な変化があったようで、て感じで...

まあ、公式に載ってたあらすじはこんな感じw

いつか必ず何としてでもアニメーション作品を一緒に作ろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。
卒業後それぞれがそれぞれの場所でアニメーション制作に携わっていく。
宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づきつつ、徐々に自分の本当にやりたいことを考え始めていた。

あれから、4年。日々の仕事に葛藤しながら過ごしていたあおいは朝礼後、渡辺に呼ばれ新企画の劇場用アニメーションを任されることになる。
しかし、この企画には思わぬ落とし穴があった。
今の会社の状況で劇場用アニメーションを進行できるのか?
不安がよぎるあおい・・・新たな仲間・宮井 楓やムサニメンバーと協力し、完成に向けて動き出す。
果たして、劇場版の納品は間に合うのか――!?(公式サイトより)

うん、ざっくりだねw
も少し補足しようね。

ええと、まあTVシリーズで「えくそだすっ!」と「第三飛行少女隊」を成功させた後、ムサニはますます勢いに乗って超ビッグタイトルのTVアニメ化企画を成功させたりして、まあノリノリだったようなんですけど、とあるアニメの企画で深刻なトラブルを抱えてしまい、あれよあれよって間に再び落ち目のアニメ制作会社に戻ってしまっておりまして。
各部署部門の面々も独立したり他所の制作会社に移ったり、なんだかヤサグレていたりw
会社に残っている人もわずか数名で、中には非常勤になっている方も...!
お仕事自体もよその元請け作品の下請けやお手伝いばかりで、かつての勢いは見る影もなく。
上山高校出身の5人もそれぞれ声優やらCGや、脚本、絵描きなどの業種で着々と経験や実績を積んではいましたが、悩むことも多々ある感じで...。
そんなある日、みゃーもりは社長になった渡辺から色んな意味でとんでもねー企画を任されることになり...みたいな感じ?w



いやあ、もうね、相変わらず染みるし刺さるし楽しいし、もう感情が大忙しでちょー困るッ!w


冒頭の今までのあらすじ紹介パートからメチャクチャ楽しくて、すっげえ「帰ってきたッ!」て感じにさせられるんだけど、その後の現在の状況説明でなんとも言えない気持ちに落とされちゃって...w

いや、なんか会社はあんまり上手くいってないというか、なんだか大変なことがあったけど今頑張って乗り越えてる最中?みたいな感じなんだけど、残ったヤツも外へ出て行った奴もそれぞれもがきつつも頑張ってたりして、なんかすげえじんわりと「みんな大変そうだけど頑張ってんだなあ」みたいな気持ちにさせられるんですよ。
まんま昔の同僚と久しぶりに会って当時の仲間の近況を聞いてる感じw

で、そこからまた、ちょっと伸び悩んだり燻ったり、やさぐれていた奴らが一人また一人と「すげえ作品を生み出す」為に立ち上がっていくお話になって、TVシリーズと同じかそれ以上のアツい「各パート」の戦いを繰り広げていく感じになってまして、もうエンドロールまでずぅ~っと胸アツw
笑って、グッと来て感動して泣いて、のサイクルを何回転したか数えるのが面倒になるヤツでした。

まあ、私はTVシリーズを何周も視聴しているのでアレですが、たぶんこの劇場版が初めて観る「SHIROBAKO」てヒトでも問題なく話にノレるようになっていると思うんですよ。
で、その上TVシリーズからのファンが歓喜に狂喜乱舞するようなネタも山のように仕込んであって、本当に多方面に手厚い作りになっていたと思います。

主要なキャラはだいたいちゃんと登場しますし、出番少なめでも役割が重めだったりして、どいつもこいつも皆イイ感じでございました。
個人的にはメインの女子メンバーよりも監督や演出、外注の脚本、音響監督とかオッサンたちが絶妙にアツいんですけど、相変わらずどいつもこいつも魅力的な面々になっててもう底抜けに楽しかったぁ~w
愛すべきポンコツが創作になると目つきから変わる感じ、イイっすね~。
ちなみに女性キャラだと制作の矢野さんと社外アニメーターの瀬川さん推しで...、あ、作中でアニメーター同士の過去のアレコレが薄く垣間見えたのも凄く良かったですw


さて。

...いやまあね、ネタバレを意識するとあんまり書けることがないんですよねえw


とりあえず、私的には欠点というかマイナス要素はありませんッ!w

...いや、そんなことはないかw
正直、作中作品の雰囲気がTVシリーズの時の「えくそだすっ!」とか「三女」に比べてそこはかとなくチープだったのは少々残念に感じましたかねえ。
なんか劇場版作ってるっていうならやっぱ相応の雰囲気にしといて欲しかったというか?
...まあ、ほぼほぼどーでもいいとこなんですけどねえw
頑張って捻り出して思いついた欠点がこんなもんだったってことで。

ま~、ウザいコト言わせてもらえれば、もうこれ以上は新規のお話、追加のエピソードとか、もう続編がない、てことがただ一つの欠点ですかねw


とりあえずですね、TVシリーズも含めまして、社会に出られてそれなりに色々経験を積まれた30代以上の方には刺ったり染みたりするトコロが山盛りにあると思われますので、興味の湧いた方は是非TVシリーズから突貫で視聴の上で、各種感染症対策を整えまして映画館へ行っていただきたいですw

ちなみに今のトコロYouTubeでTVシリーズで全話配信が始まっているようです。
とりあえず1話~4話が3/13(金)までで、その後5話~8話が3/13(金)からで続いていくんですかね。
まあ、これだと続けて全話視聴は出来ないし、全話視終わるころには劇場版の上映は終了してそうなので、各種有料配信サービスなどで補完していただければって感じw

私も可能なら劇場上映中にもう何度か観たいですw

あ、当然ブルーレイもリリース決まったら予約しますよ?もちろん。
例え開封されることはないかもしれなくてもw



さて、本日は以上でございます。


いやあ、期待の作品が期待以上に楽しいってめちゃくちゃ幸せなことですよねえ。

これからもそんな感じで続いてくれるといいんだけどなあw


まあ、またアツい作品に触れあえますようにw