4月1日でございます。

一時期とある界隈では、1日限定でとんでもないゲームの製作発表やバカ商品の発売決定などのネタ発表が恒例行事として盛んに行われていたものですが、最近はその業界そのものが下火なおかげかあまり盛り上がっている様子はなく...



こんにちは、DengDengです。



まあ、エイプリルフールとか言われてもねえw


それでも、一部では相変わらずアタマオカシイ新作ソーシャルゲームのちょっとホンキが過ぎるティザーサイトが限定公開されていたりとか、ムダに頑張っているトコロもあって「あ~、まだ頑張っているんだ~」て朝からちょっと和んだりもしたンデスケドネ。
もはやその界隈のゲームとかなかなかプレイしようとは思えなくなってしまって久しいので、なかなか縁もないんですけどね。

て、言いながらも一昨年久しぶりに、とあるブランドの最終作品となるらしいバンドを題材にしたゲームをプレイした...というか、製作発表から迷わずクラウドファンディングにガツンと支援してたんですけどねw
好きな作家さんがライターになってて、馬鹿みたいにたくさん収録されてる作中楽曲も期待できたので全く迷いはなかったです。
今度PS4とSwitch版が移植リリースされるそうで、また大量の追加楽曲収録でリターンに書き下ろし小説付けてクラファンやるとか言ってるからまた支援してしまいそうw


うーん、世の中は微妙な話が多いけど、私の暮らしの中ではなんやかんや楽しいことも多いなw


さて、今日も映画のハナシです。

新年度だろうと何かが変ったりはしないのですw


一本目。


「騙し絵の牙」
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ええと、この前の「太陽は動かない」と同様に去年から予告映像だけをずいぶんと長期に渡って何度も繰り返し繰り返し何度も見せられてきた気がします。
...某トッ◯ガンほどじゃないけどサw

とりあえず小説が原作の出版業界を舞台にした企業サスペンス的な感じのヤツ...?
原作は去年の「罪の声」とか作品の映像化が続いている塩田武士さんという売れっ子作家さんの小説でございまして。
監督は「桐島、部活やめるってよ」や「羊の木」などの吉田大八監督で、私はたしか「羊の木」しか観ていないと思われるのですが、まあ、あまり原作の中身に囚われない自由な作風なイメージがありまして...

でも、元々私は原作至上原理主義的な思想のヒトだったんですけど、最近あまり小説読んでないし、この作品も読んだことないので、どんだけ原作から中身が逸脱してても構わないかなあ...なんてw

主演は大泉洋さんで、松岡茉優さんがヒロイン的な感じ?
主演大泉洋で企業サスペンス(?)って、何年か前の池井戸ドラマを思い出すというかなんというか...w

正直なトコロ、大泉洋さんて、バラエティで面白いけど映画で「すげえ!」て思ったことないし、なんとなく重厚そうな原作小説のイメージに反して尺が微妙にコンパクトそうな感じもあり、また延期延期からようやくのとなった「太陽は~」がガッツリ残念だったこととか全部合わせてそこはかとない不安がありつつ...


まあ、あらすじなど。

大手出版社「薫風社」に激震走る!かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。
専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられ廃刊のピンチに立たされる…。
速水は、新人編集者・高野(松岡茉優)と共に、イケメン作家、大御所作家、人気モデルを軽妙なトークで口説きながら、ライバル誌、同僚、会社上層部など次々と現れるクセモノたちとスリリングな攻防を繰り広げていく。
嘘、裏切り、リーク、告発――クセモノたちの陰謀が渦巻く中、

速水の生き残りをかけた“大逆転”の奇策とは!?
(公式サイトより)


いやあ、上に書いた不安はマルッと杞憂に終わりまして、めちゃくちゃ楽しかったデスッ!w

なんというか、冒頭の導入部からラストまですげえいいテンポでサクサクお話が進行展開していきますし、内容も大勢いる登場人物を次から次へとバンバン乗り潰しながらグイグイ突き進んでいく感じがありまして、「おおう!...、そんでそんで?そんでどうなるの?...おおう!」て感じでワクワク感満載の素敵な2時間弱でございました。

とりあえず、お話の展開がウリの作品なのでネタバレを考慮すると書けることはほぼないのですが、キャストの皆さんは全員揃ってイイ感じでしたし、登場人物がそれぞれ最後までポジティブめに頑張っている印象があって、なんか鑑賞後も凄く気持ちの良い作品だったと思います。

で、やっぱり原作からの改変は色んな部分でかなり強めだそうで、ホントに原作に強い思い入れのある方はなかなか怒りに震えているってヒトもいるっぽいのですが、原作未読の私的にはお話の進行展開の緩急から、何回か重ねられる一捻り二捻りまで、全部がバチッと決まっているように感じられましたので、まー悪い印象は一切なかったですね。

ただまあー、勢いで押し切られた感じがなくもないというか、色々細かく思い返したら粗に気付きそうなフシも無くもない感じなので...
細かいとこは気にせず「楽しかったー!」てまとめておくべきなんでしょうねw

とりあえず、相性とかありそうなので特別ヒトサマにオススメとかはしませんが、ちょー楽しかったです!てことでw


4.0


※基準は0.5点刻みで5.0点満点の10段階評価
 3.0点が可もなく不可もなく「フツー」
 3.5点以上は概ね「面白かった」
 2.5点以下は「つまんねー」とか印象悪い感じ


まあ、アレだ、映画自体はとても好印象なんだけど、やたらと謎解きみたいなんを煽る予告や宣伝映像は、すげえ邪魔な印象...
そういう配給会社の広報だかが水を差しちゃう作品は...、あ、そういや「羊の木」も変な宣伝のされ方をしてたよねw

それなりに頑張って売ろうと努力した結果なのかも知んねーけど、も少し足を引っ張らない宣伝方法を考えて欲しいもんだよねえ。
せっかく好きになった作品が予告詐偽とか言われてるとこは見たくねーしw


さて、お次のヤツ。


「ノマドランド」
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この前の「ミナリ」に続いてこちらも❝本年度アカデミー賞最有力!❞などと称されている作品でございましてw
ノマドってのは遊牧民を表す言葉だそうで、この作品は固定された住居を持たずに季節ごととかの期間限定の仕事をしながら車上生活を送る人たちのことを描いた作品みたいです。
原作は『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』という、世界金融危機の影響で車に住んで季節ごとの仕事で食いつなぐ生活を強いられることになった高齢者の方々を記したノンフィクション作品だそうで。

監督は、私は未視聴ですが「ザ・ライダー」という作品で高く評価されたクロエ・ジャオさんという新進気鋭の監督さんだそうで、この作品で既にゴールデングローブ賞の監督賞を受賞してて、マーベルスタジオの新作に雇われたらしいとか、ま~絶賛ブレイク中みたいですw
主演は「スリー・ビルボード」、「ファーゴ」でアカデミー主演女優賞を2度受賞しているフランシス・マクドーマンドさんで、製作にも関わっている...、というかこのフランシスさんが原作の本に深い感銘を受けてマッハで映画化する権利を買い取ったのだとか。


とりあえず、あらすじとか。

企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーンは、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、〈現代のノマド=遊牧民〉として、季節労働の現場を渡り歩く。
その日、その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく──
(公式サイトより)

ええと、主人公のファーンは早く夫を亡くし、ネバダ州のエンパイアという街で工場の仕事をしながら暮らしていました。
そこは、USGというアメリカ最大の建築関係の石膏製品の会社の企業城下町的なトコロでございまして、町の大半の人間がUSGの工場で働いてる感じ。
そんで、2011年に、以前からのリーマンショックの影響でUSGの工場が閉鎖となり、工場関係者を相手に商売していたお店等々も全て潰れて、全ての住民が退去を迫られることになります。
当然ファーンも住処を失い行く当てもなく、家財を売り払ってキャンピングカーを買って必要なものを積み込み、短期の仕事で食いつなぎつつ放浪生活を始めるのでした、と。

んで、行く先々で色んな人に会って、時々トラブルに遭ったり、助けてもらったりを繰り返し、出会ったりお別れしたりを積み重ねていきまして、そして...みたいな。

いやあ、なんというか、じんわり沁みるというか考えさせられる感じ?

作中のノマドの皆さんは自由で楽しそうに生きているヒト達ばかりなんですけど、なんだかんだ色んな不自由に見舞われてるし、ちょっと何かあったら簡単に命の危険に晒されたりもする感じだったりもしてるんですよねえ。
それにどの方もなんだかんだリタイヤ後の余生を過ごす的なヒトや、現代社会に適応できなかったヒトや疲れてしまったようなヒトが多くて、あまり気軽に「こういう暮らしもいいなあ」とは言えない感じ。

でも同時に、こういう風に暮らしていくことも全く不可能ではないかも?て思いましたし、日々住処の家賃の為、老後のことを見据えつつ、同じ仕事を延々と繰り返していって、それが一体ナニになるんだろう?て考えてしまったりもしましてw
特に私は完全に独り身で家庭とかもないし、何か生きる目標みたいなものもないですし、特別に守るものもないのに現状の暮らしを頑張って守って、それがナニになるんだろうか?と思わないでもなく...

まー、だからって電気とか水道光熱が限られてて、風呂トイレに制限があり、てゆかベッドの脇でポータブルトイレにウンコして、またその隣のベッドで寝るとか絶対イヤなんですけどネw

それに実際に日本で放浪の旅の人生って、どうやって成立するんだろう?てなりますしね。
お金持ちの遊びとかならともかく、本当に限られた資金で、行く先々の土地で日雇いか短期労働で生活費を稼いでプラプラし続ける...、すぐに破綻しそうw
あとは、1年働いて資金を貯めて放浪の旅に出る?
...趣味は旅行、て言ってるようなもんになりそう...w
閉塞した毎日からどうにかして「抜け出したい!」てなったらそれも一手なのかもしれないですけど。

何れにせよ、私にはそんな思い切った決断は出来ない...、というか適当に労働して適当に音楽してアニメ見て映画観て...て暮らしで、「とりあえずは良しとしよう」て簡単納得してしまうんですよ、きっと。

なんというか、映画の2時間弱の間に我が身を振り返って諸々検討し色々確認して、一応の納得までたどり着けたので、なかなかリアルに有意義な作品でございましたw

本当は色々な社会問題に通じるアレコレが随所に散りばめられてるんですけど、色々触っちゃうとネタバレ臭がキツクなるので割愛します。
てゆか、ガチな考察とか解説とかはちゃんとした映画批評ブログやっているところでどうぞw

とりあえず、日々の暮らしに停滞してる感じや閉塞感とかドロッとしたアレコレを感じている方は色々考えさせられたり、感じることが出て来る作品だと思います。
私には色々ありましたw


4.0



余談なんだけど、フランシスさんの佇まいがメチャクチャ渋いイケメンでさあw
女性を評するコトバじゃないのは百も承知なんだけど、マジでカッケェのよ。
まあ、ホント余談なんだけどもw



さて、本日は以上でございます。

今日は珍しく2本ともイイ感じの作品でしたねえ。

最近ちょっとイラッとするレベルの作品がチラホラあったので、好印象なだけの作品はホントありがたい感じw


4月は前半に目を付けていた作品が固まっていて...、て思ってたら1月から延期になってた奴が加わったりして、なかなか取捨選択がムズカシク...

さすがに全部鑑賞は色々な意味で不可能だからどうしようかなあ。

まあ、観たいヤツが「全然ない」なんて状況に比べれば段違いに有難いハナシなんですけどねえ。

一応、劇場で観た方が良さそうな洋画が優先かなあ。

悩ましい...w