ついこの前、もうあと数日で2月が終わってしまう...

とかなんとか書いていたんですけど、もう3月が終わろうとしてまして。



こんばんは、DengDengです。



まあ、毎年というか、いつものことではありますが、過ぎてしまうと早いよねw

ぼんやりしていたらもうすぐに動けなくなって、気が付いたら今際の際でぼけーっとしてそう...

...、つうて、やべーッ!どうしよう!?て言うまでが毎年の恒例というか、いつものハナシなんだが...

まあ、着々と暖かくなってきているのは有難いんですけど...

コレ以上進むと暑くなるからホドホドのところでステイして欲しいw

まあ、これも、てゆかここまで全部いつも言っていることばかりですけどネ。

ホント、これといった特別な出来事がねーなー。
まー、コレを平和と呼ぶワケでもあるんだけども。

いやマヂでコレを有難がって大事にしないとなんだけどネ。

さて、今日の映画のハナシはこちらから。


一本目。


「The Son/息子」
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ええと、まず「ファーザー」という作品がありまして、こちらは第93回アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされて、主演のアンソニー・ホプキンスさんの主演男優賞と脚色賞に輝くなど、めちゃくちゃ評価されておりまして。

で、その「ファーザー」で監督・脚本を務めて長編映画初監督を華々しい結果で飾ったフローリアン・ゼレールさんの最新作が公開されました、と。
このヒトは元々小説や戯曲などで大活躍されていた作家さんとのことで...
何気にこのヒト、私とタメなんですよねえ...
なんだろう?この圧倒的な格差というか、敗北感というか、もう見上げるの面倒な感じw

そんで、今回の「The Son」は前作「ファーザー」に続く自身の戯曲の映画化による家族三部作の第二弾なのだとか。

キャストは、前作の「ファーザー」ではアンソニー・ホプキンスさんやオリヴィア・コールマンさんなどちょー手練れのスゲエ人がドドーンッ!な感じでしたけど、今回もヒュー・ジャックマンさんやローラ・ダーンさん、ヴァネッサ・カービーさんなど、話題作でよく見かける人気者がズラリな感じw
なにげにアンソニー・ホプキンスさんが別のお父ちゃん役で連投してますしネ。

で、前作では認知症の父とその父と向き合う娘のお話でしたが、今回は色んな方向からムズカシイ感じの息子に向き合うお父ちゃんのお話らしく。


とりあえず、あらすじなど。


高名な政治家にも頼りにされる優秀な弁護士のピーターは、再婚した妻のベスと生まれたばかりの子供と充実した日々を生きていた。
そんな時、前妻のケイトと同居している17歳の息子ニコラスから、「父さんといたい」と懇願される。初めは戸惑っていたベスも同意し、ニコラスを加えた新生活が始まる。
ところが、ニコラスが転校したはずの高校に登校していないことがわかり、父と息子は激しく言い争う。
なぜ、人生に向き合わないのか? 父の問いに息子が出した答えとは──?
(公式サイトより)


ええと、なんかすげえツライお話でございまして...

まずお父ちゃんのピーターはヤリ手の弁護士で、今度の選挙で勝負に出ようってゆうすげえ政治家からご指名を受けるくらいノリノリで、再婚した妻との間に子供が生まれたばかりで多方面にイケイケな感じ。
で、そんな時に前妻から息子のニコラスがヤバい、助けて!て連絡が入って、話を聞いてみると最近ニコラスの様子がおかしくて不登校になってることがわかって、どうしよう?て。
ピーターはすぐにニコラスに直接会って話を聞くと「オカンと暮らすのは嫌だ!お父ちゃんと暮らしたい!」て言われます。
ピーターは赤ちゃんのいる自分ちを鑑みて諸々悩んだ末、ニコラスがもう一度学校に通って前向きに生きて行けるように手助けしようと我が家に迎え入れることにします。
そうしてニコラスとの新生活が始まって、しばらくは順調な日々が過ぎているように思われたのですが、ある日、やっぱりニコラスは学校に通えていなくて、問題は何も解決していなかったことがわかります。
ピーターは途方に暮れて、自分の父とのことを思い出したりするんだけども...、と。

なんというか、ピーターさん、前妻であるニコラスの母ケイトとメチャクチャ揉めた上でお別れすることになったらしく...、てゆかそん時すでに現在の妻ベスとも関係があったっぽくて...
ケイトさんもケイトさんでニコラスが聞いているトコロでピーターさんのことを激しく罵ったりイロイロしてたようで、まーそんな感じで両親揃って多感なお年頃のニコラスくんのメンタルをゴリゴリ傷つけていた模様が窺えるもんで。

奇行が目立ち、ワケのワカラナイことを言って、自傷行為にまで及ぶニコラスくんを前に途方に暮れるご両親はなかなか大変そうなんですけど、お話の進行とともにピーターとケイトのなかなかアレな感じが明るみに出て、さらにはピーターさん自身も父との間に全然割り切れない大きなわだかまりを抱えたままでして、まあ、なんか、ホント、ツライ気持ちになりました...

てゆか、アレなんすよね、ピーターさんてお仕事ちょー忙しい!しかもニコラスをどうにかしなきゃ!?あ~~ッ!大変!!つうて新しい妻子のこともなかなかに放り出していやがるんですよ。
なんやんや、目の前の問題に全然向き合っていないように見える感じw
ニコラスの問題がいよいよ難しいフェイズを迎えてきてようやく自分の立場を考えたっぽいんですけど、ま~時すでに遅しな印象でありまして。

なんかね、私はもうイマサラ配偶者を見つけて子をなして家庭を持って、なんていう気は諦めも込みでサラサラないので、あまり当事者に寄り添って考えることはできない感じでありますが...
やっぱ家庭を持つ...、というか他人と深い関わりを持って家族になることを選ぶのであれば、もうその時点で自分の人生は自分だけのものではないっていう覚悟をしてないとイケナイと思うんですよね。
ただ自分がやりたい仕事をして家庭に必要な収入を得れば、後では全部家庭内の別の誰かに任せてしまえばいい...、なんてあるワケないじゃん?てw

リアルの私の周辺にも、こういう勘違いをし続けてるヤツが何人もいそうだなあ?て思っちゃって、その配偶者の方やご家族のヒトたちは大変なんだろうなあ、とかアレコレ考えちゃいましたねえ。

マルッと私には無関係のどうでもいいことではありますし、大きなお世話だ!?て言われるハナシかもですけどねーw

なんか、こんな両親の元に生まれてしまったニコラスくんがただただ不憫で、悲しいお話でありました...



4.0



※基準は0.5点刻みで5.0点満点の10段階評価
 3.0点が可もなく不可もなく「フツー」
 3.5点以上は概ね「面白かった」
 2.5点以下は単純に「つまんねー」とか印象悪い感じ



なんだろうねえ、色々諸々勘案して...、勘案して?

まーアレですよ、人口が増えていくことが国が豊かになっている証であって、みんなでちゃんと家庭を持って子ども育てて、みんなで繁栄していくのがこの社会の一員としての正しい在り方である...、てゆーの、もちろん知識として知ってますし、常識であるって認識もあるんですけど...

昨今の様々なニュースで報じられる虐待などの一部の家庭内トラブルとか、巷でイロイロ言われる男女の問題とか、諸々を全くの他人事として聞きかじっているだけの私といたしましては...

なんかみんな簡単に婚姻し過ぎだし、サクッとセックスし過ぎだし、安易に子供作り過ぎなんじゃね?て思っちゃってw

もうちょっと自分たちの状況を省みて、ある程度のビジョンを持ってちゃんと準備を整えて、ことに及んだ方がいいんでない?て思うんですよ。

国の支援とか社会の状況とか、そも自分たちが働いている職場とか、暮らしている土地の諸々の環境とか、自分たちが生活するのにどれくらい適しているかやナニが足りててナニが不足しているかとか、ちょっと確認すれば分かるじゃない?
何の準備もせずに色々やっちゃって、アレが足りない!コレがない!なんかすげえ大変!え~ん!日本〇ね!とか言ってるの、ちょっと大丈夫?てw

オンシーズンの観光地に宿の予約や下調べもなんもせんといきなり乗り込んで「泊まる場所がない!」て言ってるヤツがいたら、「あーカワイソウw」てなりません?w

なんだかなー。

それに、いくら皆が家庭を持って子をなすことを放棄してしまったら大変なことになる、だから頑張って家庭を持って子孫を残すべきだ!!とか言ってもサ、諸々の準備が整わないアナタたちが無理して頑張る必要はないじゃない?
私も無理だからヤラないもん...
あ、いや、もちろん「一緒にヤろ?」て誘われることもないからアレですけどw


まあ、そもそも無関係の私がナニを言っても余計なお世話でしょうけどネーw



では、お次。



「ロストケア」
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葉真中顕さんという小説家さんが2013年に発表して日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した同名小説を映画にしました!ということで。

私は葉真中顕さんて一冊も読んだことないんですけど、チラホラ著作が映像化されたり、文学賞の受賞やノミネートが頻発して来てて、人気が出て売れてきている作家さんみたいです。

で、今回の映画は、しばらく前からちょいちょい予告映像を見かける機会があって、まあ、何やら『相模原障害者施設殺傷事件』を介護の現場に置き換えたような雰囲気...?
とってもサイコパス的なヤバいヤツがとんでもない事件を起こしちゃって、正義漢の弁護士みたいなヒトがそいつに対峙する...的なフンイキ?

でも先に書いた通り、原作は2013年なんだが、あの事件ても少し後だったような気が...、なんだかとってもだれかの恣意的なナニかを感じるなw

監督は「そして、バトンは渡された」「老後の資金がありません!」の前田哲さんということで...

んん~、そこはかとなく、...いいような悪いような...?
いや「老後~」はともかく「そして、~」は色々残念なとこが気になってしまった印象があって...w

キャストはなんだかアブナイ雰囲気を前面に出しまくっている松山ケンイチさんにサソリオーグ a.k.a 長澤まさみさん...w
その他、鈴鹿央士さんに坂井真紀さん、戸田菜穂さんなど人気者や手練れのヒトがイッパイ。

とりま、あらすじなどから中身のご紹介を、と。


早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見された。
捜査線上に浮かんだのは、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。
だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。
検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。

真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。
すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、『救い』だと主張した。
その告白に戸惑う大友。
彼は何故多くの老人を殺めたのか?
そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?

被害者の家族を調査するうちに、社会的なサポートでは賄いきれない、介護家族の厳しい現実を知る大友。
そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。
(公式サイトより)


いやあ、なんかこっちもずいぶんと重苦しいお話でありましてw

てゆか、やっぱりね、両親がバリバリの後期高齢者で、独りっ子の身である私としては、いつ何時老親の介護問題に直面するか分かったもんではなく...

こういう親の介護のハナシが出てくるとムダにすげえ刺さる気がするゥw

さらには私は、職種そのものは全く介護とは無縁ですが、この「ロストケア」に出てくるような介護サービスの事業所の運営もやっている地方の医療法人で働いているもんで、まあ、なんか割と現実味を伴いつつ共感出来たり理解が及ぶことがあったり...

まあ、ホント認知症の老人介護って、その症状の種類や重さ、ご本人の身体状況によって内容は様々ではありますけど、大変なヒトはマヂで死ぬほど大変だったりするもんで。

で、この作品では実際に認知症の老親の介護をかなりツライ状況で体験した男が、介護の現場で苦しむ当事者を勝手な判断でご本人の命を奪うことで一方的に『救って』しまったお話でありまして。

被害者は全て介護にめちゃくちゃ手がかかるヒトで、介護者の負担がとても大きく、もう完全に疲弊し切ってていつ何時被介護者にヤバイことしてしまったり自分で悲しい選択をしてしまいかねないような状況にあるヒトで...
まあ、遺族の中には、「自分たちは本当にいっぱいいっぱいの状況だったから本当に助かった...」などと言うヒトもいるくらいでありまして、一見するとこの犯人の斯波にもそれなりの正義や理があるかのように見える感じ。

でもねえ、やっぱり、人が亡くなった時って、どんな状況であれ、絶対になにがしかの心残りが出来ると思うんですよ。
どんなに、考えられること、出来ることを全てやりきった!て状況でも、「でも、もしあの時ああしていたら、もっと...」みたいなのが無くなることはないだろうなあ、て。
そんで、その上で、その人が亡くなったのが全然自分が関与しない、誰かの手によるものだったとしたら、その心残りはさらに複雑になるし、もしかするととんでもなく激しい後悔に変わってしまうんじゃないかと思うんですよ。
自分では全然そんなつもりがなくても、自分が楽になる為に、やるべきことを怠ったような罪悪感に苛まれたりもするでしょうし。

そしたら、やっぱ、どんなに大変そうであっても、第三者が勝手に手を出してはイケナイじゃん?て。
作中でも、なんだかんだ、どんなに辛くて苦しくても、最後まできっちり向き合ってしっかり見送ることだけが、結局はその心残りを少なく出来るんやで...、みたいな感じのことが語られておりまして...
まあ、色々刺さって、イロイロ考える機会になるよい作品だった気がします...

でもなー

なんだろうなあ、やっぱいくつか気になる変なトコロがスルー出来ず...?

まーまずね、なんというか、やっぱり実際にお仕事で近い距離にいる身としては、この介護事業所のスタッフとかの描き方については色々気になってしまう部分があるんですけど、今回はそこは特に気にしないでいられましてw
いや、気にしても仕方ないし、一般の観客の分かり易さってので納得できる範囲でもありましたしネ。

なんかね、このお話は、身勝手な独自の正義を振りかざして40人以上も殺してきた犯人の斯波と、それに対峙する検事・大友の、まー正義の戦いなワケなんですね。

大友は、父と別れた後に女手一つで自分を育ててくれた母が自分から老人ホームに入居したことに複雑な思いを抱えておりまして。
自分の経済力にモノを言わせてかなりハイソな施設を選んだけど、最近の母は認知症の進行も目立つ感じになっていてショックを受けたりと、まあ色々ワケありな感じ。

で、そんな事情がある上で、身勝手な正義を主張して大勢の介護される老人の命を奪った斯波との対話の中で、まー怒ったり、ショックを受けたり、痛いところを突かれて揺れたりするんですけど...

なんかね、イマイチ斯波と対決するには主張が弱いというか、中途半端というか...
一応、ラストに明かされるアレコレの部分で斯波も大友も、なんともやりきれない割り切れない思いを抱えていて、てのが分かってエモい主張を残して終わるので、大事なのはそっちじゃん?てハナシもあるんですけど、私的にはその主張に至る流れの為にも斯波と同じ強さで大友の主張も出してきて欲しかったなあ、てゆーか。
なんというか隠し持っている思いがあればこそ、簡単に揺れるような感じは出さないで欲しかったし、アンバランスな感じになってたのはもったいないねー、てw

あとは、犯人の斯波は自分の親の介護で悲惨な体験をして自分と同じように介護に苦しむ人たちを『救う』ことを思いつくワケで、その過程で日本の社会保障制度の穴というか、助けが必要なヒトを全然フォロー出来ていないことを激しく非難しているんですよ。

まあ、実際に色々な制度で使いづらい部分は否めないし、そもそも国のサポートが必要な人たちからそういう諸々の制度があること自体が見え難くなっていたりするのも確かにあると思います。
でもねえ、この作中での描かれ方がねえ、ちょっと無知が過ぎるというか...w

なんかね、親の介護で自分の仕事も続けられずにイロイロ大変になってきて藁にも縋る思いで生活保護の申請をしようと思ったら受け付けてもらえずに自分で頑張れって言われた...、みたいなハナシになっているんですけど、生活保護の他にも色々使える公的サービスとか制度ってあるハズだし、その状況に行きつくまでに出来ることってもっとたくさんあるハズなんですよねえ。

まあ、コレも一般向けの分かり易さを考慮した結果なのかもなんですけど、あまりにも描写が雑な感じがしちゃってw

一応、コレ、結構な社会問題を取り扱ったフィクションのお話ですので、少しは教養にもなるというか、多少は啓蒙する感じがあってもよくない?て...
なんか、ただこんな問題がそこら中にあってツライ!現実が厳しくてツライ!てハナシばかりになっている感じがしちゃうので...
最後にでも多少は前向きなアレコレを入れてて欲しかったですかねえ。

なんか、「そして、バトン~」の時もただただ無理やり感動させるのに躍起になってて色々雑な描き方が気になってしまったんですけど、今回も同じような種類のビミョーに残念な感じが目に付いちゃったなー。

まあ、なんか、今回もネタバレを気にした結果、ずいぶんとフワッフワした話ばかり書いてしまった気がしますけど...

まあ、これって私の感想ですからw



3.5



あ、そうそう、とりあえず、キャストさんは皆すげえ熱演!て感じだったんですけど、御一人だけそん中でも群を抜いてヤッベーパフォーマンスを見せつけていたヒトがいらっしゃいまして...

いやあ、とある役柄で出ていらした柄本明さんがね、ちょっと引くほど凄かった...

いや、むしろフツーにドン引きしたw



さて、本日は以上ですね。


いやもう、最初の方にも書いたんですけど、ホントにコレといった楽しいことが何もないんですけど...

いや、まあ、フツーに漫画読んで小説読んで、アニメ見て、映画観て、毎日メチャクチャ楽しいんですけど、そろそろちょっと違うイベント的なもんも欲しい昨今...

まあ、ここの本題であるバンドが動いていないですし、動く見込みもしばらくないですしねえ。

他所のヤツはちょっと色々あるかも...?

...ないかも?w


まあ、そのうちなんかあるといいなー